COLUMN

バックカントリーレジェンドスキーヤー五十嵐和哉氏によるBCAコラム ①

2024/9/17

まだまだ暑い日が続きますが、時たま吹く秋風に誘われて、一瞬だけでも雪山への思いを馳せてみましょう。
バックカントリーレジェンドスキーヤー 五十嵐和哉氏によるバックカントリーコラムを全3回シリーズ(9月、10月、11月)にてお送りします。
まず全3回シリーズの記念すべき第一回目は
◎子供バックカントリースキーツアー◎

「子供のバックカントリースキー‼」と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、五十嵐氏自身、小さな子ども達にこそバックカントリースキーを体験してもらいたいと日ごろから思っていらっしゃるようです。

編集部より特別に許可をいただいたSTEEPの記事も紹介しております。多くの写真も掲載され、子ども達の真剣な眼差しや成長しているその瞬間も写真で垣間見ることができます。併せてお楽しみください。


BCAコラム① [ 子供バックカントリースキーツアー ] 五十嵐和哉

4月上旬、かぐら和田小屋をベースに神戸YMCA主催の小学生から高校生までの子供バックカントリーツアーを行った。
バックカントリーと言うとたいてい大人向けのスキーツアーと思われがちだが、自然は大人達だけのものではなく、感受性の強い子ども達にこそ体験してほしい場所だ。 バックカントリーに行くには、「自己責任」という責任が発生するが、小学生にその責任を取らせて良いのかという、社会の考えがある。
フランスでは、自分で判断できない年齢では、親がついていてもそのエリアには連れて行ってはならないという法律もある。しかし、日本ではまだその法律化はされていない。 子ども達の「安全」を手助けし、守るのは大人の責任だ。そして自分の身を守るのは子ども達自身なのだ。
当然BCギアを子ども達もひとりひとりが着用し、使用しての行動を行う。 ビーコンのつけ方から性能や機能、使用法を学ぶ。そしてセルフレスキュー迄の流れを確認しトレーニングする。 初めてBCギアを使用するが、子ども達のほうが、初めてでも使い方やギアに対する対応能力が早く、ゲーム感覚でビーコンのピンポイントサーチを会得してしまう。 ショベルの使い方も、雪の中でみんなでランチテーブルを作ればすぐに使い方を覚えてしまう。 変化のある斜面、雪質、林間や広大な斜面等ゲレンデでは味わえない自然のなかを滑ればスキー技術もすぐにアップしてしまう。
バックカントリースキーは大人たちだけのものではない。 子ども達こそ、ゲレンデスキーだけでなく、バックカントリースキーを通して、冬の大自然の中で遊び、ワクワクした良い体験を積み重ね、成長していってほしいと思う。


以下、STEEPに掲載された記事も特別にご紹介いたします。
なぜ困難極まりない「子ども対象のバックカントリーキャンプ」を開催するのか? 2泊3日で 7歳~17歳がかぐらの山に挑戦
STEEP(5月5日掲載参照)

T4 | OUTDOOR,BCA |

Trackerアバランチトランシーバーは、業界でもっとも速く使いやすいビーコンです。T4はゴムで覆われたオーバーモールドケース、より大きなLEDディスプレイ、そしてあなたの仲間を確実に見つけられるようにするトラッカーシリーズのインターフェイスとなっています。シグナルスープレッションモード(信号の抑制)とビッグピクチャーモードにより、重要な複数の埋没者を検索出来ます。モーションセンサー・オートリバートトランスミット(検知自動復帰送信)モード。アップグレード可能なソフトウエアと電子機器性能テスト機能を搭載。 全てのトランシーバーにはハーネスとバッテリーが含まれています。

TRACKER S | OUTDOOR,BCA |

合理化された、より手頃なトラッカー
モーションセンシング、電子機器パフォーマンステスト機能、アップグレード可能なソフトウエアを除外した、T3、T4と同じ性能を持つビーコンです。ハーネスとバッテリーが付属。

 


五十嵐 和哉

1979年より三浦雄一郎のもとで活動。ナショナルチームモーグル選手として国内外、ワールドカップ出場。その後全日本ナショナルチームコーチを務め里谷、附田、三浦等多数の選手を育成。 ミウラ・ドルフィンズでは三浦敬三、雄一郎、豪太の数々のプロジェクト及び子供・大人のスキー、アウトドアキャンプの企画運営を行う。スノードルフィンビデオ等多数出演。 1999年より三浦雄一郎エベレストプロジェクトマネージャーを務め2008年5月三浦雄一郎とともにエベレスト登頂。 冬季はかぐらスキー場にてバックカントリーガイドを務め、夏期はEOCジャパン㈱にてK2スキー、BCAアドバイザーを務める。

・スキーガイドステージⅠ
・登山ガイドステージⅡ
・雪崩業務従事者レベルⅠ
・無線従事者第4級アマチュア無線技師

【競技関係略歴】
1981~88 全日本フリースタイルモーグル ナショナルチームB指定
1989~94 全日本フリースタイルモーグル ナショナルチームコーチ
1994   リレハンメルオリンピック モーグルコーチ
1995~00 北海道スキー連盟フリースタイル モーグルコーチ
2000~23 全日本スキー連盟競技技術・運営指導員
【主要登山経歴】
1985秋 エルブルース(ロシア)     5,500m (5,300mまで)
2000春 エベレストBC(ネパール)   5,350m
2001春 メラピーク(ネパール)     6,476m 登頂
2003春 エベレストBC(ネパール)   5,350m
2005秋 チョモランマABC(チベット) 6,400m
2006秋 シシャパンマ(チベット)    8,012m (7,000mまで)
2007春 アイランドピーク(ネパール)  6,189m (6,000mまで)
2007秋 チョモランマABC(チベット) 6,400m
2008春 エベレスト(ネパール)     8,848m 登頂
2009春 マッキンリー(USAアラスカ) 6,120m (5,200mまで)
2012秋 ロブチェイースト(ネパール)  6,119m (5,300mまで)
2013春 エベレストBC(ネパール)   5,350m
...
We climb one mountain, to climb the next.

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